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なぐりがき

なぐりがきです。過去の舞台と旅の感想を取りまとめ中。

終始いーっそがしいコメディーミュージカル「ダブルトラブル」

ご縁あって珍しくコメディミュージカルを観た。2人芝居。

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ミュージカル「ダブルトラブル」

2021年5月15日 17:30開演

紀伊国屋サザンシアター

【脚本・作詞・作曲】ボブ・ウォルトン&ジム・ウォルトン
【翻訳・訳詞】高橋亜子
【演出】ウォーリー木下
音楽監督】落合崇史
【振付】TETSUHARU
【出演】(ブロードウェイチーム)原田優一・太田基裕 
【ピアノ】中原裕

 
ミュージカル映画の曲を書くという大きなチャンスをつかんでブロードウェイからハリウッドへやってきた、作曲家の兄ジミーと作詞家の弟ボビーのドタバタストーリー。2人で(+シャドーの役者・人形・声)で、サブキャラも全て演じ切る仕立て。

www.musical-wtrouble.jp

 

観ている側も息つく暇がないというか、いーっそがしい作品だった。役替え自体が「笑い」として脚本が構築されていて、よくできた作品。役者は何度セリフを発しながら早着替えしているのだろうか(白目)。原田優一は予想通りのコメディアンっぷりだったのだが、太田基裕も負けない振り幅があって、良い掛け合いだった。音楽はいかにも「ブロードウェイ」。タップダンスもちょっとだけあり。正直あまりコメディミュージカル自体が好きではないが、割と楽しめた。セットがちょっと重厚すぎやしないかと思ったのだが、「憧れのハリウッド!」っていうとあーなるのかしら。

 

席が全然埋まってなくて(収容率50%制限中でも余裕で当日券発売)何よりそれがつらかった。帝劇クラスでも客席を掌握できる役者2人だからなおさら。客の「笑い」の反応も重要な演目だからこそ、もう少し小さいハコでも良いから満席でやれたら絶対もっと楽しいのになぁ。