とにかく幕が開いて良かった…20210521「レ・ミゼラブル」プレ初日
2年に1回のお祭り、レミの季節がやってきた。
2021年5月21日(金)
「レ・ミゼラブル」帝国劇場
いつまでもキャストが解禁されない時は、もしかしてコンサート版にでも変更するのかなって思ったし、いざ解禁されても雲行き怪しくなるし、ヒヤヒヤしていたが、どうにか今年も幕が開いてくれて、本当に良かった。オープニングが終わったあと「les miserables」が映し出された時の拍手は、観客のそんな思いが強く強く込められていたような気がする。熱い客席だった。
福井バルジャン。こんなに感情的なバルジャンだったっけ…と。前回観た時とあまりに印象が違った。舞台後方に下がって十字架見るところ、鞄を「ガンっ」て落とした時の燭台の音が脳裏に焼き付いている。あと「逃げたー」のハイトーン聴けてテンション上がりました。
ファンティーヌ、冒頭の前奏が長くなっていた。旧演出寄りになったのかな。その前にファクトリーガールが「ごきげんよう」と憎たらしく声を掛け去って行く演出が追加されていた…これはグサグサくる…。初の宇山ファクトリーガールは、小柄でちょっと少年みたい。
波止場のシーン。松岡マダム、初めて拝見した方だが、このままマダムテナできそうなくらい良い存在感と声だった。まだ私がレミ観るようになる前に出ていたらしい。
宿屋の最後が演出変更。酒を吹かない。さすがにコロナだからやめたのかな…。あと、肩車じゃなくて、長椅子にのるだけになっていた。安定の駒田森公美ペア。
一気にバケモノになってたのが彩春コゼット。登場シーンあれだけじゃ勿体ない、歌唱力オバケになっていた。その分全体的には強いコゼットになったけど、プリュメ街で登場するところピュアな感じもよりオープンになってて、可愛かった…。
内藤みりんぼしマリウスは愛されお芝居が多くて見応えがあるなー。でも2017から徐々に大人になっているのもわかる。ゆえに後半が余計つらくなる。
小野田アンジョは黒髪だった?ゆえに前回より多少は幼く見えたんだけど、それでもつよそう。歌は言わずもがな。給仕さんの時は一緒に手を叩いてた。
そしてやっぱり川口ジャベが好きだなー。Starsも良いのだけれど、それ以上に自殺シーンの説得力に引き寄せられるんだろうなと、今更気付いた。
ちょーっとだけ気になったのが、熱入りすぎてハーモニーに若干の乱れを感じたこと。もっと下手な舞台はいくらでもあるので、そもそもレベルの高いレミゼ基準でのお話だけど。民衆の歌とTurningかな。