バンドネオン2台・・・! ― 東京フィルハーモニー交響楽団 第953回オーチャード定期演奏会
ご縁あってこちらへ。
東京フィルハーモニー交響楽団 第953回オーチャード定期演奏会
2021年5月16日(日)Bunkamuraオーチャードホール
ピアソラ:
シンフォニア・ブエノスアイレス Op. 15*(日本初演)
I. モデラート—アレグレット II. レント:コン・アニマ III. プレスト・マルカート
ソリストアンコール
カルロス・ガルデル(編曲:アストル・ピアソラ)/想いの届く日 "El día que me quieras"
プロコフィエフ:
バレエ音楽『ロメオとジュリエット』組曲より
モンタギュー家とキャピュレット家(第2組曲 第1番)
少女ジュリエット(第2組曲 第2番)
民衆の踊り(第1組曲 第1番)
仮面(第1組曲 第5番)
ロメオとジュリエット(第1組曲 第6番)
ティボルトの死(第1組曲 第7番)
別れの前のロメオとジュリエット(第2組曲 第5番)
修道士ローレンス(第2組曲 第3番)
ジュリエットの墓の前のロメオ(第2組曲 第7番)
ピアソラの初期の頃の作品だというこの曲は、バンドネオン2台!でもそれが主役というわけではなく、あくまで交響曲。オーボエの辺りにいた。
だからこそ、初めて聴くバンドネオンの響きを楽しめた。木管アンサンブルの上にのっかるバンドネオンとか、ホルンのアンサンブルの上にのっかるバンドネオンとか、とても美しい響きながらこれまでまったく聴いたことなかったなぁ。バンドネオンがアンサンブル側に回るとさすがに埋もれてしまった印象だが、所々あるソロで一気にブエノスアイレスへ(?)引き込んでくれる。
しっかし、難しそうな曲。半音階的な動きが多く調性もようわからん現代音楽。いやかっこよかったけど!
だからかな、ロメジュリのサウンドに謎の安心感を覚えた(笑)「モンタギュー家~」と「ティボルトの死」だけ吹奏楽でやったことがあり特に後者は「なんじゃこりゃ~」と思ってたのだが、プロがやるとかっこいい曲…当たり前か。あとなんでも舞曲好きなので、「民衆の踊り」が楽しかったよね。
ソリストアンコールはもう言うまでもなく、良い。蛇腹楽器万歳。
マエストロの違いなどわかる耳は持ち合わせてないが、バッティさんの曲を導いていく姿はとても素敵だった。なんかすごい人なんだな、とは思った。