アンサンブルってむずかしい。ー 20210524 プレ4日目「レ・ミゼラブル」
レミゼ2021 プレビュー4日目
2021年5月24日(月)
初めましてなプリンシパルたち。
目玉は六角テナかしら。
声質や風貌、醸し出す雰囲気が他の3人と明らかに違う。下劣な世界の人、黒黒しさがヒシヒシ伝わる。道化要素は少なめにしているのかまだ慣れていないだけなのか。個人的にはこのままで良い気がするけれども。ひとつの正しいキャラ形成なのに、(あまり昔のことは分からないが)なぜ今まで現れなかったのか。歌はまあ、想定の範囲内で台詞寄せ。主に妻とハモる時に、音程のズレがわかってしまうのが、どうしても残念。裏切りのワルツとか下水道とか、音程めっちゃ難しいんだろうなぁってのは、素人ながら何となくわかる。現地スタッフもオーディションに立会うレミゼなので、この音楽の精度を海外スタッフたちがOK出して採用したのが意外ではあった。
樹里マダム。
朴マダムに代わるスタイリッシュ枠?でも朴さんよりずっと陽キャかな。華がある。妻にしたくなる。世渡り上手だな、ってのが良く伝わる。モリクミさんなどのような貫禄はないけど、精確かつ鋭利な歌声にパワーがあって、とても楽しく観られるマダムテナでした。
敷村コゼット。
芯が強い。利発的で、割と現代人に見える。これが令和のコゼット像?(←知らんけど!!でも半分くらい当たってる気もする…。)2019に観た御三方と比較すれば、凛とした雰囲気はあまりない。バルジャンと対決を始めることもできる、それこそ濱田めぐみ(!!)から産まれてきたコゼットなのでは。体格さえもう少し良ければ本格的に対決が始まってしまいそうなので、小柄で良かった~などと思ってしまった。
全然関係ないけど、エリザベートの「Wie Du」~「So wie man plant und denkt」を演ってみてほしい…!!
生田エポ
元々コゼットにしては少年声だなと思っていた節があり、観る前は期待と不安が半々。意見割れそうですけど、想定の3倍は良かった。テレビで歌唱披露していた時よりもずっとずっと好印象。前回の屋比久エポと演技のキャラクターは似ている気がしている。オンマイオウンに感情の変化がもっと乗ってくれると良いな~と思うので、今後に期待。そしてエピローグ、ここだけは「コゼット?えっコゼットと死んだコゼット??」とか有り得ぬことを考えてしまった。
佐藤バルジャン
"なんていうことを<したのだ!!"って歌い回すバルジャン初めて聴いた。元々歌上手さんだったが、前回観た時より、動きながらの歌が更に安定するようになったのが良き。Bring him home の高音に厚みがあって、本領発揮されている感じ。